20159月21日

朝、五時四十分私は家を出た。

別に家出をする訳ではない。

四泊五日のお遍路の旅が始まるのである。

「じゃ、ノラ君、行って来るよ」

ただ一匹、玄関に佇み、見送ってくれる近所の野良猫に

向かって私は言った。

「ご飯はここに置いておくからね」

大きなボールに5日分のキャットフードを入れ私は

我が家を後にした。

 

実は去年の夏まで、私は家で猫を飼っていた。

が、怪我で亡くした。

名をフックンと言う。

フルネームでは○○福助サンタマリアと言う。

彼の突然の死に涙がとめどなく流れた。

切なく、空虚な日々がしばらく続いた。

しかし、こんな悲しい想いをするのなら、もう

二度とペットなんか飼いたくないとは、毛

ほども思わない。

命あるものは必ず滅する。

思いっ切り可愛がってあげて、幸せな一生を送ら

せてあげて命が尽きたならそれでいいと思う。

悲しいのは彼を失った私の心であり、きっとフックンは

「ありがとうね。とっても幸せだったよ」

と言いながらこの世を去ったにちがいないと私

は思っている。

だってカーマホームセンターで買った森永キャットミルク

一缶1880円やスーパーやまのぶで買ったまぐろの切り出し

1パック100円をたらふく食わせ、寒い冬には私の腕枕で

ゴロゴロとのどを鳴らして寝ていたんだもの。

楽しかったフックンとの4年間、得るものも学ぶ事もたくさん

あったし、それ故に、また機会があったらペットを飼ってみたい

と強く思う。

みなさんも出来るだけペットを飼ってあげてください。

動物を愛する心は大事だと思いますよ。

私、親戚にペット屋さんはいませんけどね。

 

突「いい加減、敷地を出ないか」

 

申し遅れましたが、この紀行文には頻繁に突っ込みが登場します。

私共々どうぞよろしくお願いいたします。

読者に語りかけるような、この独特の文体、ギャグ満載、下ネタ

少々、ショートショートも挿入される、この、私の作った

文字の配置の妙を最後まで楽しんで頂けたら恐悦至極に

存じます。

 

突「お前は時代劇か」

 

勿論ギャグは100%オリジナルです。

どこかで聞いたことがあるぞとご不満の方も出てくるかも

知れませんが、それはたまたま私と同じ発想をした人が

過去に存在したというだけのことで、パクリだなんて

めっそうもございません、お代官様。

 

突「あっ、やっぱり時代劇だ」

 

何となれば私、ひとの真似をするのが大嫌いなんですから。

ある意味プライドが高いんですよ。鼻は低いですけど。

いまだに携帯電話すら持っていないし、日本で最後の一人に

なっても持つ気はないと言えばわかるでしょう。

頑固者なんです私。

すぎちゃん、こういうのをワイルドというんだぜ。

それでは最寄りの駅に到着するまでの間、猫のギャグ

をいくつか。

 

「どうして猫はねこちゃんなのに犬はワンちゃんなの」

「それはね、いぬちゃんとは言ーぬくいから」

 

BSプレミアムに世界猫歩きという番組がある。

カメラマンの岩合さんの物まねをします。

世界初の、誌面での物まねですので、よーく聞いてよ。

「いいこだねー」・・・・・どう、似てた。

 

私が庭で猫とじゃれていると小学生の一団が通る。

「あっ、猫だ」

一人が叫ぶ。

「これは猫ではありません」

すかさず私が答える。

「じゃ、なんですか」

リーダー格の少年の質問に私は

「これはライオンの赤ちゃんでーす」

と答えると一同大笑い。

 

そうこうするうちに○○○○線○○駅に到着した。

空は青いし絶好の旅行日和だ。

本当は金曜日あたりから出発したかったのだが、昨日が

町内の環境美化の日、今年は組長という立場上今日の

出発になってしまった。

やって来た六時十分発の電車は予想に反して混んでいた。

座り乗客に対して立ち乗客はその三倍くらい、乗客の平均

年齢は28,3歳くらい、私一人で3か月くらい引き上げて

しまっている感じです。

これだけ混雑している理由は同じ制服を着た女子高生が一杯

いたので遠足か旅行があるからだと思われます。

しかし、痴漢行為が出来るほどの混雑ぶりではありません。

旅行先の天気予報を調べてみると最初の3日間はいいが、

残りの2日間は雲のマーク、ちょっと気がかりではあります

が、心配ばかりしていても事は始まらないので出かけることに

しました。。

 

それではここで作者の自己紹介をします。

名前を○○○と言います。年齢は○○歳です。

 

突「○ばっかりで、それじゃ紹介にならないじゃん」

 

もしもですよ、このブログがブレイクして、自分の正体が

バレたら、これからの人生が窮屈なものになるでしょう。

だから、内緒。でもブログはたくさんの人に読んでほしい。

偶然にもこのブログに遭遇された皆さん、出来るだけ世間に

言いふらしてほしい。

 

突「ブレイクなんかせーへん。心配御無用」

 

ペンネームは、しろひ猫、命名の由来は白い猫が好きだから。

 

突「なんや、そのままやないか」

 

決してインチキマラソン芸人にあやかった訳ではないんですよ。

ちなみに旧仮名使いなので、声に出して読むときはしろいねこ

となります。

趣味は旅行。昔は車でよく出かけ道の駅で車中泊という

ケチケチ旅行をしていました。

しかしこの旅行はとても疲れるものでした。

旅をしてヘトヘトになって帰ってきてるようでは本末転倒。

旅行の意味がない。

と言うことでいつの頃からか鉄道とビジネスホテルを

使った旅が主流となりました。

夢は乗り鉄としてJR全線乗車です。

他には花を種から育てるのが大好きです。

凡そ日本にある花の全てを、種から育てたこと

があると言っても過言では ありません。

タキイさん、サカタさん、いつもお世話に

なっております。

それにしても柳生真吾さんの死はショックでした。

 

突「猫だの、花だのと、おかまじゃないの」

 

そんな事はありません。嫌いなタレントさんは一人も

いませんが、一番好きなのは、はしのえみさんです。

テレビで頻繁に見かける坂上忍、林修、池上彰さんも

好きですね。

頭のいい人は話が面白くて楽しいですね。

 

煙草は18年前にやめました。酒も6年前から殆ど飲んで

いません。最後に飲んだのは今年の正月です。

毎日10キロ以上歩いています。

とにかく体にいい事はすべて取り入れ、体に悪い事は

すべて排除しております。

大好きなスイーツを除いては。

わかば・・・・かかりつけの若葉歯科医院の先生に叱られ

てしまうけど、一つくらいは楽しみがないとね。

ともあれ、仏が人類に課した命題、1日でも長く生きる

を実践しております。

 

突「Are you a BUddIst?」

 

イエス キリスト

 

ほかには上記のように東京オリンピックに備え、ルー大柴

もどきの怪しげな英語も勉強し始めており、このブログでも

時々駆使する所存でございます。It`s not too late to learn

 

突「どういう意味ですか」

 

学ぶのに遅すぎるという事は決してないって事。

ついでにThis is a pen I am a boy

 

突「そんなの見りゃわかるじゃん」

 

最後に言い忘れておりましたが、競馬は私の最大の

趣味です。

 

突「儲けているんですか」

 

過去3年、毎週のように馬券を購入して、毎年○○万円

以上儲けています。

と、事実をありのままに述べると自慢話になってしまう

ので心苦しいのですが、でも事実です。

なんなら貯金通帳という物的証拠を見せてあげても

いいんですがね、と言えばさらにイヤミになるでしょうか。

自慢話は心苦しい、でも嘘をつくのはもっと苦しい

と言えば何処かから灰皿が飛んで来そうですね。

私の買い方の特徴はレースを絞って、とことん研究し、

出した結果に自信があれば買い、なければあるまで

待つことです。

したがって買う金額も1週間で3000円から5000円程度

のもの、で、多いとき30万円ほど稼ぎます。

たゆまぬ研究心と忍耐力が必要なのは言うまでも

ありません、お金儲けですもの。

あー、競馬ファンが額をピクピク痙攣させて怒って

いる姿が思い浮かぶなぁ。いい気味だ。

 

突「そんな事言うと多くの人を敵に廻しますよ」

 

いいんですよ、競馬ファンの敵はJRAではなく競馬ファン

なんだから。

競馬を通してお互いの懐から合法的にお金を抜きあって

いるんだから。

 

当然、賭け金を一桁増やせば利益も一桁増えるのは、

幼稚園児でもわかる論理。

おっと、ここで私は幼稚園児の父兄までも敵に廻して

しまったかも知れないな。

 

でも、賭ける金額が大きくなると、肩に力が入り、判断力が

鈍り外す事が多くなります。

思い返せば、いつぞやの皐月賞、私はアグネスタキオンと

ジャングルポケットの馬連を5万円ほど買った。

2頭の力が抜きん出ていたからだ。

オッズは210円。

こんなものあなた、高度1万メートルの上空から生卵を

落として割れるかどうかの賭けみたいなものですよ。

私は素直に割れる方に賭けた。

こんなに簡単に5万円以上も儲けてしまったら汗水

垂らして稼いでいる人に申し訳ないなという、一抹の不安

を抱きつつ私は結果を待った。

そして卵は割れなかった。

よくよく卵を調べてみると、それは白ペンキを塗った

鋼鉄の球だった。

これが競馬の罠だ。

それ以来私は大口勝負はしなくなった。

もっとも、その赤字は安田記念のブレイクタイムで

5倍にして取り返しましたがね。

と、涼しい顔して言えば、さらに競馬ファンの逆鱗に

ふれるでしょうか。

好きなジョッキーは福永祐一、ここ一番でよく取りこぼす

ところが好きです。

しかし、連対率、3着内率ともトップで、多くの競馬ファン

の期待に応えているのですから大したものです。

と、フォローはしておこう。

一目置いているトラックマンはテリー、ま、名人は名人を

知るというとこですか。

と、踏ん反りかえって言えば、今度競馬場へ行った時

ボッコボコに殴られるかも知れませんね。

それにしても2番目に好きな後藤ジョッキーの死は

これまたショックでした。

マニアックな話はマニアでない人には退屈だから

これくらいにしておきます。

 

容貌は空前絶後のブ男です。○○年生きてきたが、

いまだかって私は私よりブ男に遭遇したことがない。

ブ男の絶滅危惧種ではないかと思います。

でも、私は、鏡に写ったこの味わい深いブ男が大好き

なのである。

もし今後の人生で、私の前に私よりブ男が現れたとした

ならば、私は説明のつかない不快感を覚えるに違いない。

そして私はそいつの手首を掴んで美容整形の門を叩き

「こいつを私より男前にしてやってくれ。金ならいくら

でも出す」と頼むであろう。

そしてその時、それが私の、彼の醜さに対するジェラシー

であることに気づくであろう。

ただし、本気にする奴がいるといけないので、ブ男か

どうかの判定の権限はビロングトゥミーであると

断っておく。

 

突「そんなのずるいよ」

「仕方ないじゃないか、国民投票で決める訳にも

いかないんだから」

 

こんなナルシストの私であるから、もし松潤が二億円持って

私を訪れ「是非その顔と交換して欲しい」

と額を頭にこすりつけて

 

突「なんだって」

 

いや、額を畳にこすりつけて懇願されても私は

「やだ」とにべもなく言い放つであろう。フフフ

 

突「どうしたんですか・・・・こぶしを握りしめて・・・

体が小刻みに震えているじゃないですか」

 

みなさん、もし、あなたの周囲でとてつもないブ男を見かけたら

「ひょっとしたら、しろいねこさんじゃないですか」

と声をかけてみて下さい。

事情を知らない人は「はぁ」と怪訝な顔をして聞き返して

くることでしょう。

知ってる人なら「なんだとコノヤロー」とどつかれる

こと必至です。

そしてその質問に「はい」と答えられるのはこの世で

ただ一人、それが私です。

うまく決まりましたね。

 

ペンネームの話をしている頃○○駅を、競馬の話をして

いる頃○○駅を、ブ男の話をしている頃○○駅を通過し

うつろな目で虚空をみつめ、ボソボソと独り言を呟く

危ない私を乗せた電車は大都会○○○駅のホームへと滑り込んだ。

 

ここに来て、私は数十年封印してきた隠し球を訳あって

持ち出すこととなった。

このまま使わず、この世を去ろうかと、ほんの数か月前

まで思っていたのだが。

 

突「その訳とは」

 

それは言えない、それは秘密、その秘密だけは

秘密としてあの世に持っていこうと思っている。

隠し球・・・・広辞苑によれば、

その1、野球で、走者を刺すために、野手が

グラブなどで球を隠すこと。

その2、こっそりと備えたとっておきの人材、

方策とある。

私の隠し球はその2に該当し、このブログという

ことになる。

隠し球と言う言葉の存在すら知らない人は、

ひょっとしたらキンタ○と勘違いしているかも

知れないな。

 

突「これこれ、伏字が少なすぎるぞ」

 

すいませんでした。○○○マではないぞよ。

 

突「それでは全貌が露わになってしまう」

 

唐突ですが、と言うより強引ですが、昔、つボイノリオ

というタレントさんがいて「金太の大冒険」と言う

ワイセツなレコードを出しました。

それがごく一部の人の間で流行っていたんだけど、

すぐに放送禁止になったんですって。

お母さんから聞いた話ですけど。

 

突「おいおい、なんか若ぶってない」

 

それで、それについてお母さんはいつも言ってました。

「おい、つボイ、いつまでキンタ○にしがみついて生きて

いるんだ。キンタ○をひきづりながら生きたって痛い

だけだろうが」と。

さらにお母さん続けました。

「しょうもない下ネタばかりしやがって。まるで出来の悪い

中学生の猥談くらいのもんじゃねえか」

そう言ってお母さんは正しい下ネタのお手本まで

示したんですよ。

 

突「ま、下品なお母さんですこと」

 

男「ゆうべ君の夢を見たよ」

女「まあ、どんな夢」

男「よくわからない。モザイクがかかっていたから」

女「で、どうしてわたしだとわかったの」

男「うん、顔にはモザイクがかかっていなかったんだ」

 

つボイさん、ネタにしてしまってごめんなさい。

悪意はないんですよ。

宣伝してあげたんだから、これでCDが三枚

くらい売れるかも知れないじゃないですか。

えっ、とうの昔に廃盤になっているんですか。

残念だな、私も100枚ほど買って、たんぼのカラス除け

に使いたかったのに。

 

ま、冗談はこれくらいにして、つボイさん、お体に

気を付けて頑張って下さいよ。

そして、キンタ○も大事にして下さいよ。

つボイさんにとってはキンタ○は子種でありメシの種

でもあるんだから。

そして読者の皆さんもキンタ○は大切にね。

ない人は仕方ないけど。

 

話が随分と横道に反れてしまった。本道へ戻ろう。

話な変かんな・・・・・・・・・・・・・て来にここ

 

賽は投げられた。もう後戻りは出来ない。

行くところまで行くしかない。

車窓を流れ行く風景をみつめながら、しろひ猫はそう

思うのであった。

 

突「あのー電車もう停まってますよ」

 

うるさい。それでは最後にしろひ猫のテーマソングを作り

ましたので披露いたします。

 

どこの誰だか知らないけれど誰もがみんな知っている

しろひ猫のおじさんは性戯の味方だ酔い人だ

疾風のように現れなくて疾風のように去っても行かない

しろひ猫は誰でしょうしろひ猫は誰でしよう

 

Nancy!Where is the cat? つづく