その5

9月24日

 

5時に目が覚めた。

夕べ寝る前に降り始めた雨はまだ降り続いている。

夜中に何度も窓ガラスに当たる雨音に目を覚ましたくらいだから

かなり本格的な雨だ。

やはり心配していた、4、5日目の曇りマークの天気予報が現実

のものとなってしまった。

雨がなければ駅近くにあるレンタサイクルへ行って、電動自転車

でも借りて、今治にある残りの四寺を廻るつもりでいたが。

荷物になるので傘は持って来なかった。

とりあえずは傘の確保が今の私には緊急課題だ。

6時半、ホテルを出るためフロントに寄る。

近くに傘を売っている店はないかと尋ねると、新館の方で

売っているのでそちらで購入してください、と傘を渡された。

朝、目を覚ますと雨が降っていた、というケースはよくあることだ。

ちゃんと、ホテル側もそれなりの対応がされている。

コンビニなんかで買わせてなるものかと、ちゃっかりしてる。

300円で買った傘はやけに小さかった。

駅のコインロッカーにリュックを預け、私は駅裏のタクシー

乗り場へ向かった。

私が今回の旅で降りた予讃線の駅は、松山を除くと総て

海側、つまり北側が表である。

しかし、まだ行ったことはないが、きっと土讃線の駅は

南側が表のはずだ。

駅は賑やかな街の方に向けて建てられている。

駅の表側だから開発が進んだと考える人もいるかも知れないが

それは当たっていない。

では何故北側が栄えたのか、それは海があるから。

海があれば漁業が盛んになる。

漁師たちは出来るだけ海に近い所に居を構える。

海岸沿いに民家が密集する。

同様な理由で土讃線の駅は太平洋側を向いているはずだ。

松山が海に向いてないのは漁業が主要産業でないからだ。

誰に聞いた、と言われれば私個人の考えだと言う。

したがって多分私は間違ったことを言ってると思う。

いいのだ、言論の自由、信教の自由、妄想の自由は日本国憲法

で保証されているのだから。

私は学者でもなく、林修でもなく、ずぶの素人なのだから。

 

えっと、何だったっけ、私は何の話をしていたんだ。

そうそう、タクシーですよね。

えっ、なんでタクシーなのだろうか。(3分間の熟考の後)

これから私が向かう寺は仙遊寺、山の中にある。

すいませんねぇ、この頃記憶力が悪くなったもので。

仙遊寺、読んで字のごとく、仙人が遊ぶ寺である。

本来なら冒頭でも言ってるように電動自転車でこの山を

登るつもりでいたのですが、この雨で断念しました。

さりとて歩きでは山道で足を滑らせて泥だらけになるのが

関の山だろう。

それでタクシーとなった訳であります。

スベルのは私のギャグだけで結構です。

「仙遊寺までやって下さい」

私は運転手さんに告げた。

仙遊寺は街の中の小高い山の頂上に存在する寺かと思ったが

外田舎にあった。

街の規模が小さければ駅から近くても田舎なんですね。

山道をくねくねと登り寺に着いた。

道は狭いところもあるが、離合場所も沢山あるので普通の

運転技術があれば容易に通行できる。

よく、山の上にある札所は道が狭くて大変だと言う話を

聞かされるが、一昨日行った三角寺もこの仙遊寺も免許が

あれば大丈夫な道だ。

車遍路を計画されている方に。

風もあり、傘を片手に線香、ろうそくに火を灯すのは大変な

作業だったが、艱難辛苦の末に思いは遂げられた。

納経所へ行くと納経の料金のほかに、400円を車の通行料金

として取られた。

なんで車の運転もしない私が払わなければならないのか、

まったく理不尽な話だが、お遍路なのだから文句も言わずに

支払った。

行った日が悪かった、こんな土砂降りの雨の中、和田アキ子

以外で歩いて来る奴はいないわなー。

とおるちゃんじゃないけど、この先あんまり笑うとこがない

ので笑うならここしかありませんよ。

タクシーに戻って運転手さんにその話をしたらびっくりしてた。

こんな雨の日に歩いて来ればずぶぬれになっている。

お坊さんは私の姿を見て確信を持って請求をしたに違いない。

ここから生まれた言い回しに、「足元を見る」と言うのがあります。

すいません、別に400円が惜しくてこの一件に執着している

訳ではなく、これが言いたかったのです。

 

「栄福寺で降ろしてください」

私は次の停車での別れを運転手さんに告げた。

運転手さんは栄福寺の次のお寺への道順を私に教え去っていった。

納経を終え、栄福寺を出た。

境内での様子が最近出て来なくなったと思いませんか。

ま、やってることは同じなので省略しています。

お遍路のブログを見たとき以下同文というのがありましたがね。

今回はお遍路のガイドブックになればという意味を込めて、

交通手段、道順を重点的に紹介しております。

このブログをスマートフォンで見ながら進めば参考に

なると思いますよ。

生々しい臨場感が伝わって行くと思います。

 

雨は相変わらず激しく降っていた。

いや、さらに激しくなってきたと言う方が正確かも知れない。

小さな傘なのであまり役に立っているとは思えない。

しばらく歩いただけでジーンズは本来の重さの2倍くらいに

なり、足元までずり落ちそうである。

靴の中はと言えば、ジャボジャボ、お茶の子、いやおちゃらけ、

いやお茶漬け状態であった。

どっかで使いましたな、このギャグ、そうそう雲辺寺でした。

歩道のない道路を歩く。

折しも時刻は通勤時間帯、しかもデコボコの、舗装状態の悪い

アスファルト。

あちこちで生まれる車の水しぶきを、悲鳴をあげながら私は除ける。

でも本当は辛いとも何とも思ってないんですよ。

私は究極のマゾヒストかも知れない。

ガイドブックからちぎった地図を片手に目的地に進む。

地図もすっかり水分を含み解読不能な状態になってきた。

水もしたたる美男子になった頃、私は56番札所泰山寺(たいさんじ)

に着いた。

たしか52番札所も太山寺(たいさんじ)と言ってたし、53が

円明寺(えんみょうじ)54が延命寺(えんめいじ)とこのあたりは

ややこしい寺の名が続く。

お参り、納経を済ませ早々と退散(たいさん)をした。

えっ、根回しをした割にギャグが面白くないって。

すいませんでした。

南へしばらく進むと国道196号線にでた。

左へ曲がって道なりに進むこと1時間、足の長い人なら50分

大きな、延命寺の標識が見えてきた。

これだけ大きなお遍路の案内標識は初めてみました。

この頃になると雨も小降りになり、乳母車を押すおばあさんに

教えられた延命寺に9時20分に着きました。

納経を済ませ、やはり2人の人に道を訊きバス停阿方まで着きました。

10時07分発今治営業所行きのバスが私の乗るバスである。

これもこの旅で学んだことだが、営業所と言うのは、言い方を

かえれば終点の車庫だと思っておけばいい。

本数の多いバスなら「しおかぜ」や「のぞみ」のように折り返し

運転になるだろうが何時間に一本の場合車庫で一休みという

ことになるのだろう。

せとうちバスに乗り駅へと向かう。

窓の外の雨はあがり、美男子だった私は本来のブ男へと変貌

を遂げていく。

靴下のグチャグチャが気持ち悪いが靴がダメだから替えても

同じことだ。

この旅のために降ろしたナイキのスニーカーもエドウィンの

ジーンズも台無しだ。

その割には靴下が福助の足袋というのはダサいが。

すいませんパクりました。

 

コインロッカーからリュックを出して10時47分発のワンマン

電車に乗った。

これは路線バスの電車版のようなもので乗車時、整理券をとって

降車時、料金箱で清算をする方式である。

我が東海道在来線ではこのような電車はないと思う。

乗客の数は10数人、やむをえないやり方だと思う。

私、思うんですよ。降車駅別のトロッコを作り、次の特急停車駅

の手前駅から順に並べ、各トロッコに連結離脱装置と制動装置を

つけて特急列車につなげれば、こんな電車は必要ないと思う

のですがね。

しかし日本では事故が起きたら大変だからやりませんよね。

東南アジア諸国なら平気でやるし、乗客もわんさか乗って

来るでしょう。

ただし、動き出してから料金も払わずにね。

伊予小松駅で降りて、すぐ近くの国道11号線に出て右に曲がる

と62番札所宝寿寺はあった。

わかりやすいお寺である。

国道を西へ2キロほど進み、大きな神社の手前を左に折れ次の

道を右に行くと61番札所香園寺がある。

ちょっと迷うかも知れないが、その時は近くの人に道を訊くこと。

結構大きなお寺でこれを近所の人が知らないと言うはずはない。

近所に交番はあるが、お巡りさんはいないので尋ねても無理です。

来た道を引き返し3キロほど進むと63番札所吉祥寺、これも

道路沿いで非常にわかりやすいお寺です。

行き当たりばったりのお遍路旅のように見えますが、これでも一応

おおざっぱなプランだけはあるんですよ。

それはなにかと言えば4日目、5日目の雨を予想してお寺の所在地

がわかりやすいコースをこの日に持ってきているんです。

何故かと言えば、わかり難いコースは道を尋ねなければならない

、雨が降っていると外に出ている人はいない。

ね、ポサーとしてるようでも、ちゃんと考えているんですよ。

しかし、地元の人と触れ合えないのは淋しい。

これが旅の楽しみの一つなのに。

今日、何人の人と喋ったのかなと指折り数えてみた。

道を尋ねた人が6人、納経所の人が7人、それにタクシーの

運転手さんと、14人しかいない。

またまたコンビニでおにぎりを買って、屋根付きのバス停で

胃袋に落とした。

63番のすぐ近所の駅から一駅乗って石鎚山駅で降りた。

1キロほど歩いたがわかりやすいお寺であった。

駅前の信号を渡って左に折れ、すぐに右へ折れ進んで行けば

お寺は見える。

終わりかけた彼岸花が私を迎えてくれた。

曇り空のせいか、昨日とはうってかわって肌寒い日であった。

伊予西条駅に着き、駅前のホテルオレール西条にチェックイン

した時、時刻は15時10分であった。

この旅一番早いチェックインである。

疲れたのでたまにはこんなのもいいと思う。

が、またしても喫煙室なら空いてますが、と言われた。

すっかり私の耳には「喫煙室ダコ」ができていたし、よく見ると

ホテルマンの口にも「喫煙室ダコ」はできていた。

しかし4000円の格安料金は嬉しかった。

今朝、1時間足らずのタクシー料金が3700円であったことを

思うと。

明日のチェックアウトまで19時間もこの部屋を独占できるのだ。

フロントに行き横峰寺へ行くバスの乗り場を訊いた。

バス停はすぐ目の前にあるらしい。

私は時刻表の確認と夕、朝食を手に入れるために外へ出た。

伊予西条市は寂れた街のように私には感じられた。

この旅で廻るお寺は、お遍路の難所の一つである横峯寺のみとなった。

この寺のためにあえてもう一泊することにした。

寝間着に着替え、ジーンズを衣紋掛にかけベッドに横たわって

テレビをつけた。

出来るだけ荷物を軽くするためズボンの替えは持って来なかった。

一人旅だから誰にもわからないだろうと思って。

明日の横峯寺への思いを募らせながら、いつしか私は眠りに陥った。

 

9月25日

 

6時に目が覚めた。

ジーンズもスニーカーもすっかり乾いていた。

バス停がすぐそこにあるので今朝はゆっくり出来る。

それでも朝飯を食べ、コインロッカーに荷を入れ7時20分

にはバス停に到着した。

7時43分発のこのバスは横峯登山口には8時10分に着く。

ガイドブックによると登山パスの乗り場まで歩いて3分、そこから

バスで駐車場までが30分、そこからお寺まで歩いて15分とある。

つまり往復で96分、1時間と36分かかるわけであり、1時間29分後

に来る路線バス9時39分には間に合わないことになるのだ。

もし間に合わなければ次の12時29分になってしまう。

私はきのうホテルの机の上でこの机上の計算をした。

次のバスの便も調べてみた。

登山バスが10時50分に出て1時間と36分を足すと12時26分と

なり上記の時刻に間に合う。

同様に次の便も調べると14時で15時44分だから間に合う。

ただしこれには待ち時間がないという前提条件がつくが。

8時10分、バスは山道を揺られながら定刻通り着いた。

 

 

私は登山バス乗り場の坂道を登った。

あたりにキンモクセイの、心をくすぐるような香りが充満

していた。

運転手さんらしき人が私を待っていて横峰寺ですかと訊く

のではいそうですと言った。

急いで切符を買って早くバスに乗って下さいと言う。

言われた通り急いでバスに乗ると乗客は私一人だった。

ただちにバスは発車した。

毎日4往復もしているせいか、狭い、曲がりくねった道ではあるが

運転手さんは飛ばす。

目隠ししててもいけるんじゃないかと思うほどうまい。

時々対向車とすれ違う。

が、広いところも沢山あるので問題ない。

普通の運転技術があれば誰でも登れる道だ。

ガードレールもない部分も多々あるが、そういう所には大木が

生えているので、仮に踏み外しても下まで落ちて行くことはない。

安心して落ちるがいい。

8時45分駐車場に着いた。

「いいですね。9時10分までにここへ戻って来て下さい。

そうすれば9時39分の路線バスに間に合います。いいですね。

9時10分ですよ」

運転手さんは私に念を押しました。

25分で行って帰って来なければならないのか。

私は焦りました。

そして急ぎました。

心臓が高鳴る中、私は納経所へ駆け込みました。

本堂も賽銭を投げ込みお参りするだけで、帰り道を

急ぎました。

帰りは坂道の登りばかりです。

ますます心臓は高鳴り、めまいでくらくらしました。

が何とか駐車場に生きて帰ることができました。

9時00分しろひ猫生還。

このバスに乗ってわかったこと。

このバスに乗る乗客は100%路線バスの乗客であること。

従ってこのバスは路線バスと連動して動いていること。

故に路線バスを降りたら写真など撮っておらず、すみやかに

切符を購入しバスに乗ること。

時刻表はあってないようなものだから早く乗った分だけ早く

戻れる、さすれば路線バスも余裕を持って待つことができる。

この旅で得た最も気の利いた情報であると私は確信している。

ま、乗客が私一人だからよかったものの、数人いて中には

お年寄りがいた場合どうなるかは定かではない。

が、バスを降りる時運転手さんがあれだけ念を押したんだから

この時間までに戻れない場合は他の乗客に迷惑がかかるので

発車いたしますよという意味だと私は受け取った。

もう一つ、あれだけ息せき切って走った割には私の息は

すぐに戻った、結構心肺能力が高いこともわかった。

 

9時39分のバスに乗り10時09分伊予西条駅に着いた。

リュックを出し、名古屋までの特急券を買い、ホームに立つと

10時19分発の「しおかぜ12号」はすぐにやって来た。

 

 

当然私は4号車の自由席に座った。

あとは家に帰るだけである。

旅も楽しいが、帰り道もまた楽しいものである。

ほっとする。

「しおかぜ」は岡山から松山へは単独で「しおかぜ」であるが、

松山から岡山へは途中宇多津までは「いしづち」が併結される。

この列車で言えば前三輌である。

つまり宇多津からはこの4号車が先頭車輌となる。

事故に逢った場合被害が甚大な先頭車輌である。

が、極力被害を最小限に留めるべく私は最後尾の座席に座った。

おっちょこちょいではあるが、抜け目のないしろひ猫である。

窓の外の景色を見る。

このあたりもお椀を伏せたような山が多い。

丁度、手頃な山があったので一枚写真に撮ろうかと思ったら

車内販売がやって来て飲み物を買っているうちに消えた。

宇多津から「いしづち12号」はちぎれて行った。

競馬にちぎるという言葉がある。

これを大差をつけると解釈している人が多い。

ちぎるとは本来、一つの物を力を加えて分離するという意味です。

一本の糸であればプツンときれて、時間の経過とともに二本の

糸は離れていく。

馬群の中から一頭だけ抜け出して行くさまが、この、ちぎれた

糸のように見えることからちぎると言うようになったのです。

大差勝ちというのはちぎると言う行為の結果です。

また、競馬には「まくる」という言葉もあります。

これを一頭の馬の軌跡で説明していきましょう。

馬群の後方を進む馬がいます。

先頭までかなりの距離があります。

早く上がって行かないと先頭の馬がつかまえきれません。

追い上げを開始します。

前には馬がいっぱいいます。

仕方がないので外を回ります。

どんどん馬たちを抜いていきます。

もうすぐ先頭の馬に並びます。

これを「まくる」と言い、先頭の馬を抜けば「まくりきる」

と言います。

なにかもっとわかりやすい例はないでしょうかね。

あっ、そこのスカートのお嬢さん。

えっ、なにか嫌な予感がするですって。

裾が一番後ろの馬です、大外を回って追い上げを開始

して下さい。

どんどん追い上げて下さい。

スカートの上端が先頭の馬です、さあ、先頭の馬を抜いて

一気にゴールを駆け抜けて下さい。

そう、それがまくり切るという状態です。

「あっ、今日は私の毛色と同じでしたね」チャンチャン

すいません、男のDNAが私にキーボードを押させたんですよ。

ちなみに今日走ってもらった馬はフジキセキと言います。

 

岡山には12時10分に着いた。

そして12時39分ののぞみに乗った。

ゴールも間近に迫りましたので参考のために旅行の費用

を掲載しておきます。

宿泊費 21300円 くらい

タクシー料金 9000円 おおよそ

運賃 32960円 JR名鉄伊予鉄合わせて おおむね

バス運賃 4500円 大体

ロープウェイ料金 2100円 のような気がする

飲食費 4000円 じゃないかな

合計 73860円 みたい

コンビニのおにぎりばかり食べてたので飲食費が極端

に少ないような気がします。

普通に食べれば80000円もみとけばいいんじゃないですか。

あっ、大切なことを忘れていました。

お遍路グッズ6000円、納経料23×300+400=7300円

で86860円でした。

どうも安すぎるからおかしいと思いました。

やっぱり私は最後までおっちょこちょいでした。

道を尋ねた人の数104人 大雑把

歩行距離 万歩計故障のため計測不可能だが100km いい加減

お遍路さんの交通手段 車90%公共交通機関と歩9%歩1% 主観

 

とても疲れたが、とても楽しい旅でした。

お大師様の意図はまだ1%も解明されていませんが、

お大師様に守られていることだけは実感いたしました。

冬が来る前に、第2弾の○○県シリーズが始まります。

乞うご期待

 

宿泊費の話をしている頃新大阪を、飲食費の話をしている頃京都を

総括の話をしている頃名古屋を通過し、15時20分私は我が家に着いた。

 

「ごめんください。どなたですか。この家の主人のしろひ猫です。

どうぞお入りください。どうもありがとう」

もう一発。

「これにて閉店ガラガラ」