結願編その4

6月12日

朝5時に目を覚ます。

雨はまだ降っていなかった。

今日は松山城を見学する考えも持っていたがガイドブックに

よると開門が9時だと言うし、雨も心配である。

もし見学をするとなると、やはり帰宅時刻は16時

くらいになってしまう。

そんな訳で私は6時13分の「しおかぜ6号」で帰ることを

急きょ決めた。

早朝の特急を帰郷列車にするのも、斬新かつ画期的な

試みで悪くないと思う。

キオスクでおにぎりとお茶を買い、6時にしおかぜ

に飛び乗った。

はっきり言って、この2ヶ月足らずの間に45の札所を

廻り、ブログまで書き上げ、いささか疲れ気味ではある。

このままうたた寝をしながら帰ろうかとも思うが、

私の中の作家魂がそれを許してくれない。

突「読者からクレームがきてますよ。4回目徳島の

「ととねえちゃん」は「とと姉ちゃん」結願編

その2の森永6Pチーズは雪印6Pチーズの誤りだと」

いや、すまん、チーズをくれた人の金剛杖を見たら

森田だか森永だか書いてあったものだから、ついつい

森永と言ってしまったんだ。

そうだ、雪の結晶のようなデザインの雪印6Pチーズ

だね、中身は4Pだったけど。

そんな事を言ってるうちに私は大きな忘れ物に

気が付いた。

綱義夫婦は夏になると近所の子供たちを集めて、

夏休み中面倒 を見る。

勿論42日間終日である。

子供たちはこの間親元を離れる。

私が綱義夫婦を尋ねた主たる目的は、この風習について

根掘り葉掘り聞き、それをこのブログに載せ、巻末を

飾ろうと言う 魂胆であったのだ。

まさに、煙草を買いに行って煙草を買い忘れてきた

ようなものだ。

聞きたかった内容とは、果たしてそれが、この地方の

風習なのか、はたまた子供のいない綱義夫婦の単なる

趣味なのか、風習であるならば面倒を見る家庭は

どのように決められるのか、子供たちの生活費は

どのようになっているのか、いったいなぜこのような

風習がはじまったのか、どんなメリットがあるのか。

日本中のどこにもない、ユニークな風習などで

ひどく興味がある。

この次行くまでに返答を考えておいて欲しいなぁ、と

独り言を言うしろひ猫であった。

突「それ、独り言になってませんてば」

初めて見たのが20年前、皆で線香花火をあげた

のを覚えている。

一番年長が12歳の女の子で、以下10数人いた。

もうみんな立派な大人になっているんだろうね。

 

6時30分しおかぜ6号は伊予北条を通過する。

所々に、屋根に穴のあいた廃屋が見える。

やはり瀬戸内海側でも高齢化は進んでいるのだろう。

もし大きな地震がきたなら、隣の家まで巻き添え

になりそうだ。

行政は対処しなくていいのだろうか。

実は・・・私・・・今ちょっぴり考えていることが

あるんですよ。

突「やらしいこと」

それもあるけど、将来四国に移住しようかなってこと。

働いているわけじゃないから、どこに住んでも

いいわけでしょ。

お遍路をたくさんしようと思うと一回辺り三万円以上

かかる運賃がねぇ。

で、住むならどこにしようかなって考えているんです。

性格上、田舎には住めません。

郷に入れば郷に従えで、田舎でうまくやって行くため

には先住民に気に入られなければなりません。

田舎とは会社のようなものです。

先輩社員に気に入られなければ居心地の悪い所に

なってしまうように、近隣の住民に気を使い、

ご機嫌をとり、こまねずみのように動き回って

はじめて受け入れられるのが田舎です。

魚や野菜果物の差し入れはあります。

だからと言って、貰いっぱなしで済むわけがありません。

そんなことをしようものなら、何にもお返しが

ないと陰口を叩かれるのが関の山です。

田舎はいいと、テレビで盛んに放映していますが、あれは

メリットだけを強調し、デメリットは押し入れに隠して

いるのです。

現にテレビ番組を鵜呑みにし、夢破れて帰って来た人の

話もよく聞きます。

田舎に行って、村八分にされたら生きていけません

ものね。

ま、住むなら小都市か、4大都市の郊外といったところ

でしょうね。

 

今治、伊予西条、観音寺と自分の泊まったホテルを

車窓に見ながら「しおかぜ6号」は進む。

8時40分児島着そして9時00分岡山着。

たまには岡山でお土産でも買おうかと思ったが、

レジに行列が出来ていたのでお土産を元の位置に

戻し店を出る。

本来買ってあげるはずだったあなた、申し訳ない。

えっ、何だったかですって、岡山だけに桃太郎

のなにかだった。

金田一平助シリーズの次回作に・・・。

突「しっ」

 

9時16分発「のぞみ8号」に乗る。

日曜日とはいえ、この時刻だから空いているだろう

という私の予想は見事に覆された。

いつも乗る午後の「のぞみ」と変わりなく立ち客も

出る混雑ぶりだった。

一体この客はどういう客なのだろうかと推理してみた。

突「よく柿食う客」

ま、82点くらいかな。柿だけに甘すぎたかな。

突「89点」

出かける客か、帰る客か。

時刻表を見てみると名古屋11時着、横浜以降でも12時台。

ちなみに博多発7時32分。

窓を閉めて眠っている人が多い。

大きなかばんを持った人も多い。

結論、日曜だから旅行客90%以上。

その内、帰り客70%、行き客30%。

早めに家に帰って、明日のために鋭気を養おうってとこか。

夜遅く帰って、翌朝出勤じゃ辛いですものね。

突「帰り客70%の根拠がよくわかりません」

有給休暇をとって旅に出る時、木金に取る人70%

月火に取る人30%と計算してのものです。

それに日曜日の朝に旅に出るというのも考えに

くいからです。

さあ、後は名古屋で降りて、名鉄に乗り換えて

我が家に帰るだけです。

それでは今回の総決算といきましょうか。

運賃鉄道33000円のあたり。

運賃バス2040円かっきり。

運賃路面電車320円かっきり。

宿泊費12400円かっきり。

飲食費5000円うろ覚え。

お土産代5000円少し控え目。

記憶喪失分3000円

総費用49600円

使用した公共交通機関 名古屋鉄道 JR東海道山陽新幹線

瀬戸大橋線 予讃線 高徳線 三豊市コミュニティバス

さぬき市コミュニティバス ことでんバス 琴電志度線

長尾線 琴平線 伊予鉄道 伊予鉄バス。

道を尋ねた人 13人(ふれ合いが少なくてさみしーい)

出会った猫 ロバートだけ

一番印象に残った事 やはり屋島の森田さんとの出会い。

今回は同じ宇宙を持った女性との出会いがなく元気が

出なかった。

またこの秋には2回目のお遍路が始まります。

 

追伸

11時07分の準急に乗り私は、とある駅に降り立った。

 

 

これから私は職場に向かい4時間後に行われる

エプソムカップの馬券を3000円購入するのである。

なぜ3000円かと言えばあまり自信がないからである。

お遍路が終わったばかりだから、枠連の8ー8も一瞬

考えたが、安いし、こういった井崎脩五郎的馬券の

買い方で当たったためしがないので御覧のような

馬券にした。

 

 

結果は、何も言うまい。

まだお遍路の最中の出費であるから

総費用52600円

ついでに私のお宝馬券も。

 

 

 

 

 

まだこれからも何か載るかも知れません

のでちょくちょく覗いて見てやって下さい。

 

「I`m home」